水洗トイレの種類と歴史
投稿日:2020.02.01
朝起きてから夜寝るまでに家でも外でもよく使うのがトイレです。
そんなトイレについてです。
トイレの種類
昔からあるトイレですが、現在では三つの種類に分けられます。
・汲み取りトイレ(通称 ぼっとん便所)
・簡易水洗トイレ
・水洗トイレ
この中から今回は水洗トイレについて書きたいと思います。
水洗トイレの歴史
水洗トイレをウィキペディアで調べてみると、「水勢により汚物を洗浄して衛生的に処分するための機能を持ったトイレ」という風に説明されています。
ちょっと小難しく書いてありますが、要はお水で流すトイレですね。
古くはローマ時代の遺跡やインカ帝国の空中都市と呼ばれているマチュピチュからも遺構が発見されています!
日本では藤原京の遺構からも水洗トイレの跡が見つかっています。
戦国時代の武将、武田信玄は用を足した後に鈴を鳴らして家臣に水を流させていたそうです。これも立派な水洗トイレですね。(笑)
こういった話を聞くと、水洗トイレって昔から私たちの生活に根付いたものだったことが想像できます。
だからこそ、より清潔でより快適なトイレへと、どんどん進化しているんでしょうね。
水洗トイレの種類
水洗トイレは洗浄方式や形などによっていくつかの種類があります。
フラッシュバルブ式トイレ
フラッシュバルブという装置でお水を流すタイプのトイレです。
・フラッシュバルブ式小便器
主に男性用で立ったまま用を足す形になっています。
便器洗浄はフラッシュバルブという装置を使い、ボタンプッシュ式やセンサー式があります。
・フラッシュバルブ式大便器
男女ともに用いるトイレで洋式と和式があります。
便器洗浄はフラッシュバルブという装置を使い、レバー式やセンサー式などがあります。
一定以上の水圧が必要なためフラッシュバルブにお水を供給する水道管は25A以上が必要です。
タンク式トイレ
タンクにお水をためてそのお水で流す対応のトイレです。
・ハイタンク式トイレ
タンクが高い位置に設置されたトイレで、タンクからぶら下がっている鎖を引いて洗浄管を流れてくるお水の勢いで流すトイレです。
洋式と和式がありますが、最近はあまり見かけなくなりました。
・ロータンク式トイレ
タンクが低い位置にあるトイレでレバーハンドルなどを操作して流すトイレです。
タンクの形によって種類が分かれます。
・隅付きロータンク式トイレ
三角形のタンクがトイレ室内の角に設置されていて、そこから洗浄管を通して流れてくるお水で洗浄するタイプのトイレです。
・平付きロータンクトイレ
四角く平らな形のタンクが便器後方に設置されていて、そこから洗浄感を通して流れてくるお水で洗浄するタイプのトイレです。
お風呂・洗面・トイレが一緒になった三点ユニットなどで多く見られます。
・密結ロータンク式トイレ
洋式便器の上にタンクがくっついて乗っているタイプのトイレです。
一番よく見かけるトイレですね。
・一体型ロータンクトイレ
タンクと便座(ウォシュレットやシャワートイレ)が一体となっているトイレです。
タンクレストイレ
フラッシュバルブ式でもタンク式でもなく、水道直結で洗浄するタイプのトイレです。
洗練されたスタイルや様々な高機能が搭載されたものが数多くあります。
節水機能にも優れています。
TOTOネオレストやLIXILサティスなどが有名です。
このように一言で水洗トイレといってもその洗浄方法や形などによって色々な種類があります。
この他にも便器だけでなくトイレに必要なものを含めて全体をデザインしたものもあります。
システムトイレ
便器・タンク・便座といったトイレ設備だけでなく、手洗いカウンターや収納なども含めてパッケージになっているトイレです。
どうですか?
毎日何度も使うトイレですが、その種類や形などについてあまり深く見ることはないと思います。
私は職業柄どこへいってもトイレの種類とかが気になるのですが、たまにとても変わったトイレを見かけたりするとそれだけでちょっと楽しくなったりします。
トイレって家族はもちろんお客様も使いますし、一人で落ち着ける場所だったりもしますので、みなさんが家を建てたりトイレをリフォームしたりするときに参考にしてもらえればと思って紹介してみました。
トイレが素敵なおうちっていいと思いませんか?