2023年8月の記事一覧
トイレの臭い対策 | トイレのアンモニア臭軽減法その2
前回はトイレの気になるアンモニア臭の軽減方法ということでお掃除について書かせてもらいました。
今回は水道設備屋として思いつくお掃除以外の方法について書いてみようと思います。
トイレの臭い撃退法 | リフォーム編
トイレの臭いを防ぐ方法として、日頃からのこまめなお掃除は大切です。
ですがすでに臭いが染み付いてしまっている場合はなかなかお掃除だけでは改善しません。
そんな時は思い切ってトイレをリフォームしてみるのがおすすめです。
トイレの臭い予防につながる様々な商品も出ています。
今回はこれらをご紹介させていただきます。
臭い予防に効果的なトイレ設備 | 便器
臭い予防に効果的な便器の特徴をご紹介します。
セフィオンテクト
セフィオンテクトとはTOTO独自の技術です。その大きな特徴は以下の三つです。
- 超平滑・・・陶器表面の凹凸をなくして汚れやカビをツルッと落とします。純度の高いガラス層を約1200度の鎌でじっくり焼き付けたことで美しさが持続します。
- 耐久性・・・約1200度の高温で焼き上げているから新品の状態が持続します。従来の釉薬の上に高温で溶かした純度の高いガラス層を形成。優れた耐久性・対薬品性がありTOTOのテストではナイロン不織布たわしで40万回擦っても傷ひとつつかなかったほどだそうです。
- 親水性・・・陶器表面に水が馴染むので汚れをうかせと落としま。乾いた表面に汚物が付着すると水を流しても落ちにくくなります。セフィオンテクトは浸水性が高く、水に馴染みやすいので汚物をスッと流れやすくします。
トルネード洗浄
トルネード洗浄とは渦を巻くような水流で汚れやすい便器内をしっかり洗浄するTOTOの技術です。特に汚物が付着しやすい便器後方に行き良いよく水が当たるのでしっかりと洗い流します。
フチなし形状
便器で一番汚れが溜まりやすいのはフチ裏部分ですがこの汚れの溜まりやすいフチ裏を無くした形状です。フチ裏がないので嫌な尿石もつきにくくお掃除も簡単です。
以上の三つの機能は現行のTOTOの主な便器に装備されています。
匂い予防に効果的なトイレ設備 | ウォシュレット
今度は臭い予防に役立つウォシュレットの機能のご紹介です。
便器きれい
便器きれいとは水道水からウォシュレット内部できれい除菌水(次亜塩素水)を作りトイレを使うたびに便器に吹きかけて除菌してくれる機能です。
TOTOのウォシュレットアプリコットシリーズやタンクレストイレネオレストなどに搭載されている機能です。
プレミスト
プレミストとは便器に人が座ったのを感知すると使用前に便器に霧状のミストを吹きかけて汚れをつきにくくする機能です。TOTOの主なウォシュレットに搭載されている機能です。
ノズルきれい
ノズルきれいとはきれい除菌水でトイレ使用後にノズルの内外を自動で洗浄・除菌する機能です。TOTOの主なウォシュレットに搭載されています。
このようにトイレ設備も大変進化しており、トイレの嫌な臭いの予防に大きな効果のある商品がたくさんあります。
便器やウォシュレットを交換する際にはこういう機能のある商品を選ぶことも匂い予防のポイントです。
臭い予防に効果的な内装
トイレの臭いの原因となる成分は日々のトイレの使用で壁や床にも付着しています。壁や床に染み込んだ臭いをお掃除で完全に消すのはなかなか難しいと思います。
こんな時に有効なのがトイレの内装リフォームです。
消臭壁紙
壁紙(クロス)にも消臭や抗菌といった機能性のあるものが多数あります。トイレの匂いの予防におすすめの壁紙はこういった消臭・抗菌機能のあるものです。
消臭クッションフロア
床材にも消臭機能のある商品が多数あります。
トイレの床材で一番ポピュラーなのがクッションフロアですが、クッションフロアにも消臭や抗菌などの機能のあるものがあります。
こういったクッションフロアをトイレに使うことで嫌な臭いの予防に効果的です。
ハイドロセラ
ハイドロセラとはTOTOの陶器製床用建材です。
陶器ですので硬く傷や汚れがつきにくくなっています。
また、表面は水や汚れが染み込みにくくお掃除も簡単です。
ただネックなのはクッションフロアなどに比べると費用が大幅にかかってしまうことです。
このようにトイレの臭い対策になるトイレ関連商品は多数あります。
嫌なトイレのアンモニア臭にお悩みの方は一度トイレリフォームをご検討されてみてはいかがでしょうか?
トイレの臭い対策 | トイレのアンモニア臭軽減法その1
前回のコラムでトイレの臭いの原因などについて書きました。
その軽減方法についてもチャットGPTの解答を載せさせていただきました。
ですがやはりもっと具体的なトイレの臭いを抑える方法がみなさん知りたいと思います。
今回は水道設備屋としての経験からより具体的なトイレの臭い軽減方法についてご紹介させてもらおうと思います。
費用がかからない日頃のお手入れ方法から費用はかかるけれど効果の大きいトイレリフォームまで、思いつくままに書きますので参考にしていただければと思います。
トイレの臭い撃退法 | アンモニア臭対策
こまめなお掃除
トイレの臭い対策として一番に思いつくのがこまめなお掃除です。
「そんなのわかってるわよっ!」って声が聞こえてきそうですが、日頃お掃除をされている方もよく見落としているポイントをご紹介したいと思います。
便座の設置面のお掃除
前回のコラムでも書きましたが、便座の設置面はとても汚れが溜まりやすく最もアンモニア臭の要因となる箇所と言っても過言ではないと思います。
便座にはウォシュレット、暖房便座、普通便座と種類がありますが、最もここに汚れが溜まりやすいのはウォシュレットだと思います。
これは便座に座ってウォシュレットを使った際にお尻に当たったお水の跳ね返りなどが便座と便器の隙間に入り込んでしまうことがあるからです。
ですが便座と便器の隙間のお掃除ってできるの?と思われた方もいると思いますが、最近の温水洗浄便座は多くのメーカーのものが簡単に取り外して拭き掃除ができるようになっているんです。
このやり方を知らなくて便座を外してまでお掃除したことはないって方が意外と多いので、その方法をご紹介します。
ほとんどのメーカーが便器に向かって温水洗浄便座の右手奥の方に着脱スイッチというものを備えています。
この着脱スイッチを押したまま便座を手前に引くとスライドして取り外しができます。
その状態で便座の裏側と便器についた汚れを拭き取ってください。
注意点としては取り外し前に電源をコンセントから抜いておくことと、給水ホースはつながったままですので手前に引っ張りすぎないことです。
拭き掃除ができる程度までスライドさせて、便器手前に便座を乗せておく感じがいいと思います。
拭き掃除が終わったら今度は着脱スイッチは押さずに便座をスライドさせて下の位置に戻せば完了です。
この時に「カチッ」と音がするまで戻して手前に弾いても動かないことを確認してください。
古い温水洗浄便座や暖房便座、普通便座にはこの着脱スイッチがないものがあります。
その場合は便座の根本(タンクに近い方)の便器の下を見てもらうとプラスチック製の大きなネジがあって、そこにナットを締め付けて便座が取り付けられています。
このナットを外せば便座を上に持ち上げて取り外すことができます。
ただこの方法を行う場合は無理に力任せにナットを回さないようにしてください。
設置から年数が経過しているとかなり硬くなっていて無理に回そうとするとプラスチックのネジが破損してしまうことがあります。
便器ふち裏や便器内のお掃除
便器のふち裏や便器内は日頃からこまめにお掃除されている方も多いと思います。
ここの汚れで臭いの原因になるのは尿石です。
尿石とはおしっこに含まれる成分が便器などに固着してこびりついてしまうのもです。
一度こびりついてしまうと除去するのはかなり困難ですので、そう言った場合は尿石除去専用剤などを使用します。
ホームセンターなどで販売しているものは私たちが使用する業務用のものに比べると安全のために効果が弱くなっていますが、うまく使用してお掃除に役立ててください。
固まった尿石はちょっと擦ったくらいでは落ちませんので、尿石除去剤をかける際に便器の汚れている部分にトイレットペーパーを置いてそのトイレットペーパーに除去剤を染み込ませてしばらくそのまま置いて尿石を徐々に溶かしていくと良いでしょう。
床や壁のお掃除
アンモニア臭の原因となる物質は目に見えなくても床や壁に飛び散っています。ですのでトイレ掃除の際には床のクッションフロアや壁のクロスなども拭き掃除をしてあげると良いでしょう。
また、床と便器の設置面の隙間からこぼれたおしっこが便器下に入り込んだりしているときは便器を一度取り外さないとお掃除できません。
ですがこれはみなさんがご自分で行うのはむづかしいと思います。
ここまでトイレのお掃除によるトイレの臭いの軽減方法を書きましたが、思ったよりも長くなってしまいましたのでその他の方法についてはまた次回のコラムで書きたいと思います。
今回ご紹介した方法の中でも特に便座を取り外してのお掃除はこれまでしていなかった方は是非やってみてください。
トイレの臭いについて | トイレのアンモニア臭の原因は?
トイレの臭いについて
よくトイレの臭いについてのご相談をいただきます。
この場合のトイレの臭いというのは用を足した時の臭いのことではなく、トイレに入った瞬間から常に匂っているトイレ独特の匂いについてです。
これはトイレのアンモニア臭だと思われます。
新築の時には当然このような臭いはしないのですが、長年トイレを使っているとだんだんと臭うようになってきます。
様々な現場でたくさんのトイレを見てきましたので、その経験から個人的に感じるトイレの臭いの原因や対処法などを書いてみたいと思います。
トイレの匂いの原因は?
トイレの臭いの原因について今流行りのチャットGPTに問いかけてみました。
以下はチャットGPTの解答です。
「トイレのアンモニア臭の主な原因は、尿中に含まれるアンモニア化合物です。人間の尿には尿素という物質が含まれており、これが排泄される過程でアンモニアに分解されます。アンモニアは刺激的な臭いを持つため、トイレ内でその臭いを感じることがあります。
また、トイレの衛生状態が不十分である場合、尿や便が長時間放置されることで細菌の増殖が進み、アンモニア臭を強めることもあります。トイレの清掃や換気が不十分な場合にも、アンモニア臭が蓄積されやすくなります。」
とのことでした。
このことから現場での経験をもとに水道設備屋として具体的なトイレの臭いの原因についてご説明すると
便座の設置部分に溜まった汚れ
ウォシュレットや暖房便座、普通便座など便器の上に設置されている便座。この便座の下の便器と便座の隙間に汚れが溜まっていることがよくあります。
特に男性が立って小便をされるご家庭では汚れが多い気がします。
最近のウォシュレットなどの温水洗浄便座は簡単に便器から取り外せるようになっているものも多く、掃除もしやすくなっているのですが、この取り外せる機能をご存知なくて隙間のお掃除ができていないが家庭が多いです。
一度取扱説明書などを確認していただくといいですね。
便器の設置部分に溜まった汚れ
便器が設置されている床の隙間に汚れが溜まっていることもよくあります。便座同様に男性が立って小便をされるご家庭や小さなお子様がいらっしゃるご家庭では便器街に溢れた小便がこの汚れの原因になっていることが多いです。
便座と違って便器と床の隙間の汚れは簡単に掃除することができません。
便器のふち裏の汚れ
便器のふちの裏に汚れが溜まっていることもよくあります。
最近の便器はこのふち裏に汚れがつかないような構造やお掃除しやすい構造になっているものが多いのですが、これ以前のトイレはふち裏の溝やそこに開いた水が出るためのたくさんの小さな穴などに汚れが溜まってしまい、お掃除するのお大変です。
便器内側の汚れ
ふち裏だけでなく便器の内側全体に汚れがこびりついて落ちなくなっていて、これが臭いの原因になっていることもあります。
多くのメーカーのトイレは汚れが付着しにくいコーティングがされていますが、経年劣化によってこのコーティングの力が弱まり、汚れがこびりついて取れなくなってしまっている便器もよく見かけます。
クロスやクッションフロアに染み込んだ匂い
トイレの芳香剤のCMなどでよく見かけますが、トイレの臭いの原因となる物質は空気中に霧散して壁や床に付着します。
この付着したものが原因となってトイレ全体から臭いが湧き出てくるような感じになることもあります。
壁のクロスや床のクッションフロアなどに染み付いた匂いはなかなかお掃除では取り除けません。
床がクッションフロアではなくフローリングの場合なども同様ですね。
私たちが現場で実際に経験して実感したトイレの臭いの原因はこんな感じだと思います。
トイレの臭いを軽減するための方法も試しにチャットGPTに問いかけてみました。
以下その解答です。
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定期的な清掃: トイレを定期的に清掃することで、尿や便の残留物を取り除くことができます。便器や床、壁など、全体的な清潔さを保つことが大切です。
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換気: トイレ内の換気を良くすることで、空気を循環させて臭いを軽減できます。換気扇を使用するか、窓を開けることで新鮮な空気を取り入れることができます。
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消臭スプレー: トイレ専用の消臭スプレーや芳香剤を使用することで、臭いを中和することができます。ただし、過度に使用すると別のにおいが混ざることもあるので注意が必要です。
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便座カバー: 便座カバーやフタを閉めておくことで、便からの臭いを抑えることができます。また、便座カバーは飛沫感染の予防にも役立ちます。
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適切な使用: 便器内に対して適切な水流を使って便を流すことで、臭いの拡散を防ぐことができます。便座に座る前にトイレットペーパーを広げて便座に敷くことも、飛沫感染を軽減するのに役立つかもしれません。
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水分摂取: 十分な水分を摂取することで、尿の濃度を薄めることができます。尿が濃いとアンモニア臭が強まることがあるため、水分摂取に注意しましょう。
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尿素分解酵素を含む洗剤: トイレ用の洗剤やクリーナーには、尿素分解酵素を含んだものもあります。これらの洗剤を使用することで、尿の分解を助けて臭いを軽減できます。
とのことでした。AIですので一般的な当たり障りのない解答ですね。
これだけだとなんだかなあって感じですので、次回水道設備屋として思いつくトイレの臭いの軽減策について書きたいと思います。